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右上の楕円形道路内がメモリアルサークル |
ノースアベニューではモール巡りをしていたと書いたが実際のところ申し訳ないが観光地としては何もない場所なので俗に言う観光目的で滞在するとガッカリすると思うしマニラ市内やマカティに出かけるにしても距離的に遠い。まあマカティやオルティガスも似た様なものでマニラ市内でさえ観光地らしき場所といえばサンチアゴ要塞・サンアグスティン教会・マニラ大聖堂などあっても殆どはイントラムロス地区に集中していてそれを除けば特に何もない。ノースアベニュー滞在中に訪れた場所の中で唯一ガイドブックに載ってそうな場所はQuezon Memorial Circle・ケソンメモリアルサークルだ。ケソンシティーは1949-1976までフィリピンの首都だったし都市計画も一応その計画に基づいてなされているので道路も比較的すっきりとしていて少しは分かりやすい。Google Mapで眺めても
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SM North EDSAのジープニー乗り場
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道筋が他の地区に比べるとすっきりしていて比較的分かりやすい。メモリアルサークルは楕円形の道路に囲まれた大きな公園で中央にはマニュエル・ケソンとその妻アウロラ・ケソンの廟がある、マニュエル・ケソンはフィリピンではエミリオ・アギナルドに次いで通算2代目の大統領として数えられるが実質的には初代大統領と解釈してもいいと思う。メモリアルサークルには過去何度か行ったことはあるが少なくとも最後に行ってから20年以上は経っているのでせっかく近くに来たので一度くらいは行こうかと思い立った次第だ。GooglMapで見るとホテルからはノースアベニューを真直ぐ東に2km程行けばたどり着けるが涼しいとはいえ排気ガスの中を30分も歩くのは辛いしタクシーを捕まえるのも面倒なのでジープニーで行くことにした。メモリアルサークルは徒歩で道路から内側に入っていける場所は2か所で一番行きやすいのは
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前は市役所、サークルに続くトンネル入り口 |
シティーホール・市役所前で降りて地下のトンネル(Belmonte Underpass)を抜けて中に辿り着くルートだ。ジープニーデポはSMモールの地上階を道路側に出た所、スカイドームの下付近にあるが沢山のジープニーがいるので迷うかも知れないが黙っていても客引きのお兄さんが声をかけてくるから「シティーホール」と叫べばすぐに教えてくれる、というか引っ張り込まれるので簡単だ。降りるときも皆がゾロゾロと下りていくので念のため「シティーホール?とかサークル?」と叫べば誰かが頷いてくれるので問題ない。降りたら周りをゆっくりと見回すと正面に大きなシティーホル(市役所)の建物が見えたら道路を挟んだ背中側がサークルになる、人の流れを見ていると大体は市役所に入っていくか階段を下りてサークルへのトンネルの階段を下りていくかの二択なので地下に吸い込まれる人たちについていけばすぐにサークル内部にたどりつく。
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サークルの象徴的な66mのケソン廟モニュメント |
サークルの内部は一言でいえば広い公園で色んな店があったり遊園地風に子供の遊び道具があったりで人も多くはないのでゆっくりと散策を楽しめるが広さが64ヘクタールとなっているので全体を回れたのかはよくわからない。過去の記憶ではシンボルとなっている66メートルのモニュメントを見て記念写真を撮って終りのケースが多いが今回は暇なのと気候も良かったので一応ゆっくりと散策を楽しんだ。ちょうど昼ごろでお腹もすいたので園内のレストラン、Bacolod Chicken Inasalで昼食をとったが正直味は少し物足りなかった、同じBacolod Chicken Inasalでも日や場所で微妙に味が変わることもあるの
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Bacolodo Inasalや数件のレストランの入った建物
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だがこの日はいつも食べるPAA・パア(太もも)が無いのでPETSO・ペッチョ(胸肉)にしたのが間違いだったのかもしれない。まあ近くに来たのなら一度はどんな所か見ておいても損はないと思う。それと往き帰りのジープニーだが往きは基点となる場所で行先別に止まっているデポ(溜まり場)から乗るので苦労しないのだが帰りは広い道路を何台も走っているジープニーの中から行き先を確かめて乗り込むのは結構難しかった。よくガイドブックに「ジープニーの正面や横に行き先やルートが書いてあるので良く確かめて乗ろう」なんて気楽に書いてあるがそれはかなり慣れた場所で頻繁に乗っている人なら簡単かも知れないが私たちの様な慣れない人間には結構ストレスだ。今回はたまたまライフル
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一応子供の遊び場の様なものもある |
銃を持って3人で固まっている兵隊さんが達が居たのでSMノース行きのジープニーはどこに来るのか聞いたのだが「この辺で待っていれば来る」と無愛想に言われてブラブラ行ったり来たり暫く立っていると遠くの方でその兵隊さんたちが何か叫んでいるので指さす方向をみたらジープニーが止まったのでドライバーに聞いたらSMノースに行くというのでそれに乗って無事帰還できた。そんなのタクシーを捕まえれば良いだけではないかと言われるかも知れない、確かに尤もな話だがそんな時に限ってタクシーが見つからないしフィリピンの広い道路でタクシーを拾うのは結構難しい上に見つかってもとんでもない金額を要求される可能性もあるので今回の状況ではジープニーを見つけて帰る方が確実だと判断した次第だ。それとジープニーだが今回は往きも帰りもある出来事に遭遇した、往きのジープにでは5分ほ
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前はサークル、実際には多くの人が後ろに居る |
ど走った広い道路の真ん中で車が突然停車して運転手が何処かに消えたので何が起こったのか周りを見回すと乗客が皆後ろの方を心配そうに見ているので良く見ると道路の後ろの方には白いトヨタ・フォーチュナーが止まっていてその前には大きなバンパーがガバッとそのまま外れて悲惨な状態で道路上に散乱していてジープニーの運転手が周りの車の前に立って交通整理をしていた。要は衝突事故に会ったのだがトラックなみの頑丈な車体と道路の騒音で全く気付かなかった。暫らくすると運転手は戻ってきて何事もなかったかの様に再び車を走らせだしたのだが警察やパトカーが来る訳でもなく一体どの様な処理で決着をつけたのか良くわからないが多分示談で済ませたのだと思う。昔からジープニーの運転手とは絶対に喧嘩するなと言われていた、皆が言うには大抵のジープニー運転手はダッシュボードに銃を潜ませていて喧嘩になるといとも簡単に銃をぶっ放すから大人しくしておくのが一番だ、どちらが悪いのかは分らないがたぶんフォーチュナーのドライバー
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心配そうに事故車を眺めるジープニーの乗客たち |
も大人しく引き下がったのだろう。それと帰りのジープニーでは到着直前に渋滞で車が止まっている時に4-5歳の男の子が突然飛び乗ってきて慣れた手つきで後ろから前の乗客全員に小さな赤い袋(お年玉袋くらいの大きさ)を配って次にUターンして今度はその配った袋を一人ずつ回収しにくるのだ。前の乗客を見るとコインを入れている、迷ったが私たちも10ペソコインを入れて渡した、まあ橋の上でお金を入れる箱を置いてじっと座ったままでお金を恵んでもらうのに比べれば遙かに積極的かつ効率的な方法だとは思う、その男の子は無事全員から赤い袋を回収したのは良いのだがその間に車が走り出し降りられなくなり止まってくれ~と叫んでいたが100mほど走って減速した際に飛び降りて消えていった。まあジープニーなんて頑丈なリヤカーみたいなも
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運転手さんは車を離れて事故処理中 |
ので窓ガラスはないし後ろから乗り降り自由な乗り物だから強盗がその気になれば信号待ちで止まって いる間に飛び乗って金を巻き上げて次の信号で飛び降りて逃げるなんて朝飯前だ、まあ運悪く遭遇したら目を合わせないようにして財布を大人しく渡せば命まで取られることは滅多にないと思う。最近ではマイクロバスみたいな車掌さんとドアつきのモダンジープも走っているので選べるのならそちらを選んだほうがエアコンも付いているので快適だ、値段も多分12ペソと14ペソで2ペソ違いなので価値はあるが今のところ余りつかまらない。
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